晩夏
2013-08-26 Mon 00:52
 
          義母の水彩画
          義母 水彩 白バラ



旦那の実家は福島で、家の裏庭はまるで小さな小さな農園のようでした。


きゅうりやジャガイモ、小松菜などは勿論、スイカ、キウイ、さくらんぼ、姫りんご、桃、栗、柿、

それぞれ1本ずつとミニマムながら義父の丹精でそれは見事に実をつけ、東京育ちの自分には魔法の庭に思えました。


義父は昔中学の校長をしており、土いじりが大好きで生徒や保護者に用務員さんか庭師さんだと思われていたらしいです。


授業をサボっている子がいると、庭の手入れを手伝わせては校長室でただ子供の話を聞きながら一緒にお茶を飲んでいたとか。

「俺がいた時は学校に不良がひとりもいねくなった。」と笑う義父。


そんな義父の裏庭。


訪れる度うちの子も従兄弟もここで、朝の味噌汁の菜っ葉をとったり、時には大きなスイかをとったりしました。



それがこの夏、放射能の土壌汚染の影響でついに裏庭には木一本なくなってしまいました。



あるのは捨て場のない汚染された土の山だけ。




しばし立ち尽くし皆ですっぱーい!と顔をしかめて毎年食べたキウイの味を思い出し笑いながら涙が落ちました。


超勝気な義母などはめったに弱みを見せませんがこの光景にさぞむなしいことでしょう。


家は直すことができても取り戻せないものがある。



それでもやっぱり進んでいくしかないわけで・・・。


どう考えてもそれしかないわけで・・・。



義父のことだからこの何もない裏庭にまた義母の好きなバラなど咲かせてくれるのではないかと思います。




義父の油絵
義父 油絵 秋



夜は虫の声が聴こえてくるようになりました。

少し過ごしやすくなるといいですね。


本日もどうもありがとうございました。


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