鮭のふるさと 木戸川復興へ 
2012-11-01 Thu 18:08
※本日は原発事故で警戒区域となっていた福島県楢葉町、木戸川について
書かせていただいております。

日本の各地で鮭の遡上(そじょう)が始まっています。
遡上とは鮭が海から産まれ故郷の川に産卵のため戻ってくることです。

昨年3月の震災による原発事故で、警戒区域から解除されたのがやっと今年の8月だった
ここ福島県楢葉町の木戸川。
        
 
木戸川漁協のサケやな場(捕獲、孵化、加工をする)は毎年10万匹前後のサケを捕獲。
1河川当たりのサケの捕獲数で全国1位だったこともあるそうです。
また採取した卵を人工的に孵化させ、稚魚を放流しています。

先週26日から原発事故後初めて鮭漁を試験的に再開したとネットのニュースで知りました。
放射線量調査などまだまだたくさんの難題が待っていることでしょう。
しかもライフラインはまだ不十分な状態だそうです。

主人の実家が福島ということもあり、我が家はこの木戸川にとても思い入れがあります。
息子が11歳の時この川にサケの稚魚を1匹、東京から大事にかかえて放流しに行きました。

こちらの地元の小学校のレクレーション(授業ではなく)で
サケの卵を自宅で孵化させ

隅田川に放流しようプロジェクトがありました。
      
・・・・。  

幼稚園、小学校低学年でしたらそれもいいでしょう。
いつかきれいになった隅田川に鮭が戻ってくる夢があります。夢は大事です。

ですが高学年ともなると東京の川に放流することに抵抗を覚えます。
自宅で卵から稚魚にするのにも大変です。
北海道のサケの博物館にメールをし、孵化の仕方を丁寧に教えていただいたりしました。

放流できる4~5cmまでに大きくなったのは、学校からもらった卵(イクラ)
5個のうちたった1匹。
他の兄弟は卵のままダメになってしまったり、孵化しても弱ったりでした。
毎日大事に育てても、やはり元気な子とそうでない子はいるものです。
育った子は兄弟の分までもと願いをこめて『元気』と名づけました。

『元気』もこれ以上家では育ちません。
川に放流してあげないといけません。
息子は隅田川なんかじゃ生きれない、生きたとしても生態系がくるうと大泣きです。
(まず生きれませんが)
学校に問い合わせるとこの卵は福島県木戸川漁協からわけてもらったとわかりました。
      
ならば行くしかあるまい木戸川に!

さっそく楢葉町の役場に許可の連絡をとると、
なんと親切にも漁協の方が立ち会ってくださる手配をしてくれたのです。
さすが鮭のふるさとの方々。1匹の命も大事に考えてくださいます。
ありがたや~。

家族で春休みにGOです。
春休み過ぎてたかな?とにかくこのとき超貧乏だったので交通費大変でしたよ。
でもめったに泣かない息子に泣かれては、そしてママとしてはうちにきたら
なんだってとりあえずママの子供ですよ。

   鮭2DSCN6695_convert_20121101160827
7年前の木戸川。親切にして下さった漁協のAさんとムチムチだった息子。
Aさんはもの静かで本当に地元と生き物を大切にされているのが伝わりました。
 
魚は手で触ると体温で火傷をしてしまうそうです。
容器に入れ川へ放流。おわかれの時です。 

『元気』とのおわかれは感動的でした。
川にそっと流すと心配をよそに超ー元気に泳ぎだし、
そしてまだ海へ行かず残っていた稚魚2匹がすぐさま『元気』に近づいてきました。
とっさにつつかれたりしないかな、と思ったら、
これがまたすぐさま3匹仲良くくっついて一緒に泳いで行ってしまったのです。
同じ川の兄弟とわかるのでしょうか?
あっというまの出来事でしたが不思議で感動しました。
やつなら海に行っても絶対成長すると変な自信がありましたよ。


そんな大切な大切な思い出のある木戸川。
あの震災当時は漁協のHPも閉鎖状態で連絡がつかず、皆さんの安否が心配でした。
立ち会ってくださったAさんの様子も心配でした。
情報が無くその後闇雲にネットをあさっていると、翌月なんとAさんがご無事で、
一時福島県のいわき市に非難していらっしゃるとわかり安堵の涙があふれました。

そして昨日、先週漁を再開された工場でお元気にしてらっしゃるとのことも知りました。
      
再開されお元気なようだったらお手紙を書こうと思っていたんです・・・。
たくさんのご苦労があると思いますが、復興の第一歩おめでとうございます。
      
            
どうか一日も早い本格的な復興を、そして豊かな自然が戻りますよう心より願います。
災害を忘れないよう、復興の願いをこめました。
力強い鮭の遡上の絵です。
自分にはこんなことしかできなくてすみません・・・。
でもこれから何かしていきたいです。
   鮭DSCN6691_convert_20121101154652
   墨絵 F30号740×920


      
   わたくしがAさんの無事を確認できたブログ様です。
   フィッシングジャーナリスト・魚類研究家・東京海洋大学客員教授
   『奥山文弥のフィッシング・カレッジ』 よろしければぜひご覧下さい。
   木戸川以外の被災地の記事、情報もあります。

   2012.10.31『願、木戸川復興』←クリックするとみれます 現在の様子です

   そしてこれはAさんが撮影した昨年の震災直後の津波の様子です。
   Aさんの希望でブログに掲載されたそうです。
   フラッシュバックなどの心配のある方はご注意下さい。      
   2011.4.1『楢葉町木戸川情報』←クリックするとみれます
      
   ここまで読んでいただきありがとうございました。

 
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この記事のコメント
いつもきてくれてうれしいです。
なんか安心して眠れます。ありがとうございます。
ママはねーなにしていいかいつもわからなくて
良くわかんないことしちゃうんですよ。困ったもんです。
でもちょっとずつできることを続けて頑張りまーす!
では、良い子さん達もぐっすり眠ってくださいね。

2012-11-02 Fri 00:24 | URL | しろたんのママ #-[ 内容変更]
こんばんは、ママ
そうだね、夢は大事だねッ!!

ママはスゴイね、カッコイイねッ!!

出来そうで出来ない人が多いのに、ママはしっかりやっちゃう方だねッ!!

ステキだYO~

って、墨絵もすっごくカッコイイ~!!

Aさん、ご無事でよかったねぇ

津波の写真見ましたけど、怖いねぇ

2012-11-01 Thu 23:41 | URL | サッチィ&ひーちゃん #-[ 内容変更]
さろ吉様へ
さろ吉さんありがとうございます。本当に。
頂戴したコメントうれしくて・・・涙です。
らんちゅうの記事しらなくて今見てきました。
ありがとうございます。
小さな命が生き残ってくれた時の感動わかります。
らんちゅうの飼い主さん震災後少ない材料をかき集めていたそうですね。
我が家も鮭の稚魚を育てるために夜中に何度も氷をいれたり、
アイスノンを水槽の下に敷いたりしてました。
正直、人命に比べればとるに足りない命だと思います。
でも復興には小さいながら大事な命ですよね。
自分が何をしていいか迷った時は、いつも自分は迷っているんですが、
そんな時は子供に自分の背中を見せられるかを考えています。
とにかく目の前の人やことを大事にしていきたいと思います。
支離滅裂でもぅほんとすみません!
ありがとうございました。
2012-11-01 Thu 23:36 | URL | しろたんのママ #-[ 内容変更]
しろたんのママさん、こんばんは~。
昨日だったかな・・・日テレのニュースで、
被災地の川に鮭が遡上してきている事を小山くんが伝えていました。
ちょっと感動的でした。

それから、私がさっき新聞を真剣に読んでいたその記事には
「木戸川」の文字がありました。
ランチュウ(金魚)の名前です。
非難している2ヶ月の間、5匹だけ生き残っていたそうです。
その内の1匹に「木戸川」って名前を付けて品評会(?)
に出したら大賞を取ったって書いてありました。
5匹の金魚が、今70匹まで増えたそうです。
凄いですね!生きる力って凄いです!

私も被災地の皆さんとともに力強く生きて行きたい!
ママさんの絵を見てそう思いました。素晴らしいです。

木戸川、いつか行きます!
2012-11-01 Thu 22:31 | URL | さろ吉 #HvtSq7Co[ 内容変更]
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