2017-01-09 Mon 18:04



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教室A





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過去撮分



同じ先生に習っていた墨絵仲間からの賀状をずっと眺めていた。

自分とは対照的で、華やかで豪快な絵を描く彼女。

随分年上の元スナックの美人ママで、
女性らしい外見とはうらはらにいつまでも少年のように闊達としている。

亡くなった先生に年々そっくりになっていくその文字にうれしくて泣けてきた。

なにがうれしいんだろう。

自分にとって大事なものが繋がれていくことがかな。



繋げていくことと、ぶった切ることはどちらが簡単だろう。

切る方が簡単だと思っていた。


どちらも同じように難しくて苦しい。
立ち止まって考えてしまう。


元々できの悪い頭なのだから、
どうしようもない時は何も考えずに、墨を摩って運筆をいちから始める。

頭も口も手にはかなわないよな、と運筆をすると、
手からはやってきたことがそのままでてくる。


ひいた線が糸のように見えてきた。

この糸を繋げるのも切るのもここまでやってきた自分なんだから、
難しくても苦しむことはないんじゃないかと、そう思えてくる。
どちらを選んでも、それでいいんだろうと。

絡まってほどけなければ切ればいい。
いつかもしかしたら、
また結ぶこともあるかもしれない。




そうこうしているうちに、夕飯の買い物に行かなくてはいけない時間だ。
毎日のことながら、こうして切り替えられる時間はありがたい。

そろそろ旦那になにが食べたいか聞いてこよう。





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