兎の仔
好きな作家さんのお人形を、そのこのどこもかしこも魅入ってしまい、
しかも手元に来てくれるなんて奇跡的。
SDは元々カスタムできる(する為の)量産キャスト製の人形として傾倒したのだけれど、
作家さんのはそうはいかない。
(そうはいかないから15年ほど前、ルカクリに惚れ今に至る)
家庭の事情やら健康状態、購買のタイミングお足の有り無しも難しい。
好きな作家さんだから手放しで喜び求めるわけでもない。
微妙に作風もこちらの好みも変わる。
引きの運は全般に超弱い。
玉かづらいかなる筋を尋ね来つらむ
どのこもそれぞれに特別なところがあり、このこは来てくれたことが特別。

名前はなくその時々に兎の仔とか、カノンとか、葛の葉、玉鬘(たまかずら)などと呼んでいます。
ビスクドールはお人形のカタチをした壊れそうな器。
喋らないし聞こえてないし、見えていない器。
過去と現在と未来の流れる時間しか持たずそこに居るだけ。
自分にはそう思えるところがとても美しくあり、ひとの形をしている分だけ不憫さがつのる。
不憫だから愛しさが増すのでしょうか?
だからといってどうしてあげることもできません。
人形のカタチをした器でひとの形をした兎の仔。








部屋の中で兎の仔に触れると、
レンガの病院の壁みたいに少し湿っていて、
いつもひんやり冷たい。

酒の肴
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今の時期、浦霞にはこんなのが好みです。
辛口の白ワインに合いそうな肴と言うのでしょうか?
ほんのり甘い野菜に、素材をいかした淡白な魚介。
おだやかな秋な統一色
何を言っても呑みたいが為の酒呑みの言い訳ですわ。 ま、のも。
