松の内を終える:代替わりの年
2020-01-07 Tue 17:45
日常話


こちらでは今日で松の内が終わり、無病息災を祈り胃を休める春の七草粥をいただきます。

お正月は義実家で過ごしていました。

過ごすといっても大正生まれの義父は昨年秋から施設に入っておりまして、まずはいの一番に家族皆で会いにいくと、
老化の症状が思った以上に進み私のことは勿論、長男である旦那のことや、孫の息子のこともほぼわからない様子でした。

ふたりを見てどちらも〇家の長男だと・・・・「うん間違ってはいないよね。」と私たちは頷きました。笑

それでも『いや、今日は皆集まり良い日だ。』と穏やかで満足そうな顔をし、
新年を迎えやっとこれで代替わりを果たしたという、晴れ晴れとした笑顔に見え感慨深いものがありました。

去年とは全く違い小さくて傀儡のような義父・・・。

お義父さん、長い間家長としてつとめていただきありがとうございました。
後は責任感があるパパ(旦那)と息子がおりますから、これからは安心してどうぞゆっくり休んで下さい。

環境の良い施設でスタッフの方も親切でありがたいです。


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そしてお世話になった親戚への挨拶廻り。
それぞれそれなりの歳だから、病気や怪我で見た目ボロボロなんですが、いつものマシンガントークで元気元気。

義父の施設入居への尽力や、認知症の義母の通院の手伝いなど、離れて暮らす私どもに代わってくれています。
症状によりますが面倒をみるのはあれこれと大変なことで、足を向けて眠れないとはこのことだと思います。

義母はたまに幻覚を見たり、いいがかりな被害妄想をするなど、認知症が夏よりずいぶん進んできており、
これから実母と同じような手に負えない症状になるんだろうと覚悟をしました・・・。

旦那にはリコのおかげでたくさんの苦労や経験を間近でみてきたから、動揺したり親にキレずに対処できるし、
気持ちが通じて親戚や介護士の皆が必要以上に親身になってくれて感謝してると言ってもらいました。

辛くても役にたててこそなのでとてもうれしいです。まだまだこれから家族で頑張らなくてはですが。

なんで何十回同じ質問されても平気なの?と旦那に聞かれるんですが、
うーん、私はそれ平気なんだな。そういうものだから?悪気はないんだし。

乳幼児が何度も抱っこをせがんできたり、わんちゃんがボールで遊べとしつこい時と同じ気持ち?
むしろ可愛いかも。

理不尽なでっちあげの言いがかりはどんな時でもつらいけどね。
親身に手伝ってくれる親戚達はかなりの経験者で、それも理解してくれているから今は大丈夫、悲しくはない。


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そして息子には小さい頃からこれまで、ことあるごとの墓参りや法事、挨拶廻りなど、
なんの文句も言わずに全てこなしてきた事に心からありがとうと言いたいと思います。

遊びたい盛りの若い子が形式的な家のことを優先するなど、なかなかできないことだと母親ながら尊敬しています。
私が実親の介護で忙しい時は代わって義実家への役目をしてくれました。

彼にしてみればそういう家でそう育っているからであり、(昔はどうあれたいした家じゃないけれど)自分は跡取で、
母親である私は外からきたお嫁さんの立ち位置。
今では息子に「ではお嫁さん、大変ですが私からもよろしくお願いします。」と労われてしまう程なんですが。笑

なんというか、表面上の代替わりをしたので、明治の教えみたいな古~い家のことはもう置いといて、
これから息子には、たまの休みの正月や盆はパーっと海外でも行って楽しく遊んでもらいたいのが私の本音。
後はパパと私が動けなくなったらお願いね。ちょっと開放された方がいいよ。


東京に戻って旦那と氏神様へ初詣と、温泉銭湯へ行きのんびり。東京はやはり暖かいぞ東北と寒さが違いますね。
温泉帰りにお持ち帰り半額のピザ屋に寄りチキンナゲットまで買い、ふたりで完食してしまった。


さて、食べ過ぎ飲みすぎでお正月を過ごしてきた今朝は七草粥をいただきました。ハーブパワー?
家族には不人気で食べるのはいつも私だけね。

ちなみに息子は前々夜のチキンカレー、旦那は苺のオムレットケーキの朝ご飯(子供か)。

今年ははしょってすずな(カブ)とすずしろ(大根)以外はフリーズドライを使用。
春の七草はせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。

インスタントってちょっと青臭い。塩だけで十分素朴な出汁がでていました。

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お節料理の写真を撮っておらず、これはお正月休みに好評だった水炊き鍋。この後讃岐うどんを投入。
ポン酢、胡麻だれ、おろし醤油でいただきました。
お鍋に材料と水をいれただけで料理とは呼べない感じだけどかなりおいしかった~。

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今年はちゃんと細かい予定を立てて、金銭的なことも今まで以上に長い計画をして生活しないと後々とても困りそうだわ。
うちの親どころか義実家までの施設費を負担するとは・・・。

介護が大変だと予定を立てる余裕どころか、認知症の老人に予定通りなんてまずいきませんでした。
驚く大金を負担しなくてはならないし創痍と唖然のオンパレード。

でもやっていかないと・・・私、実家の親と姉や親戚からふっきれてよかった。
子供の頃から身内が理解できなくて辛かったけれど、わかったらあのひと達と一緒だからわからなくて良かったと今は思います。
(虐待やあおり運転の考えることがわからないようなもの)


生きるって大変ですが、生きているのは旦那と息子が守ってくれた愛の力が大きいです。

大変でもいい年にしようと元気に明るく思えるようになりました。



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ホロホロ鳥は はらはらと泣くの
2019-11-06 Wed 18:33
※日常の話になりますので苦手な方はご注意ください。



息子と下町のワインバーで夕食をしてきました。遠藤利三郎商店というフルネームなお店。

当初素敵なバーなのに中華がとてもおいしい(オーナーが元中華料理人)店にいくつもりが、
休業日と知って、じゃこっちに行こうかとなりました。


アミューズ:バターナッツかぼちゃの冷製スープとコンソメジェルと
ツナクリームチーズを詰めたグジェール(シュー皮)
スープが濃厚で淡白なコンソメジェルと混ぜて美味のお通し
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相変わらず息子を大大大好きな旦那は、
連休中に実家へ義父の施設の手配や義母の面倒を見に行ってくれてました。

これから義母を含め長丁場になるかもしれず、負担減で旦那と私で交代していかないともちませんから。

だからごめん、私たちだけで来てしまってホホ。

でもジャパ料理好きのパパは、ここのフランス家庭料理は癖があってちょっと苦手だと思うんだ。


義父は無事介護施設が決まり、あとは本人の体調を重視かつ旦那の仕事と相談で転院となります。

関わって下さった皆さんの絶大な協力、優しく広い心でこんなにも早くスムーズに運びました。

担当医から施設入所まで3ヶ月程かかるでしょうとの話だったのが、
わずか1ヶ月で腰を落ち着けられることになり、書いてても涙が出てくるほど感謝しています。

経験者の方などの困っているひとを少しでも助けようとの思いや、人脈の力ってすごいに尽きますね。

旦那には、リコの歳でここまで長年(ややこしい)介護経験をしている人間はそうはいないし、
正直言って周りの経験者や介護士は、リコの気持ちが自分にもよくわかるから助けたくて、
1日でも早くとの思いで動いてくれたと思うよ、と言ってくれてそれも嬉しかったです。

義父には介助的なことを少ししかしてないのですが・・・。

私も関わっていただいた方々が大変な時は勿論馳せ参じますよ!

義父は先日誤嚥による軽い肺炎をおこし、元気ですがまた一気に老化が進みました。

義母もそ~うと~うボケボケで、忘れてしまうことを常に忘れている状態で、
旦那に言わせると理解力が2歳児。いやいやさすがにそれはないでしょと言うと「じゃ2歳半。」だと。←

でも短時間の家事なら私にはかなわない程達者で、そこは相変わらず素晴らしいんですよ。

今回こちらからスマホで確認できるよう、実家の外壁四隅に防犯カメラと、
義母の様子がわかるよう部屋に内部カメラを旦那に設置してもらいました。

あとはホームセキュリティーにも入っているので、ここまでやればまずは安心です。


鶏白レバーのムース、利三郎特製お肉のパテ、ムースにハチミツをつけるとお菓子みたい
私の撮影が悪くて美味しそうに見えずすみません!もっときれいな食欲をそそるお料理です
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このワインバーは品揃えがよく、フランスの(行ったことないけど)家庭料理寄りのビストロで、
野性味があり味付けがけっこう濃厚、わりと和食系で育っている息子はちょっと食べにくかったみたい。

私は飲めれば、そして普段作れないものが食べたい・・・でもどれも味が濃い~。だからワインが進む。



旦那には話が通じるのは最後かもしれないから、お父さんに聞きたいことを聞いておいた方がいいよ、
私みたいにならないで欲しい、欲しい言葉はもらえなくても、自分で聞いたという事が大事なんだよと伝えました。

旦那はお義父さんに、「じーちゃん(お父さん)、どんな人生だった?」と聞いたそうです。

そしたら、「まんず そうだな、幸せだったな。」と思い出すような顔でニコニコしていたと。
「じーちゃんそれほんと?」
「ん 幸せだったな。」と本当に幸せそうだったそうです。

旦那はもうそれ以上のことは聞く必要はないし、幸せな人生で良かったと満足しています。

その時の写メを見せてくれて、なんか・・・元々俗世間とは別の次元な感じのひとでしたが、
お義父さんの顔はいっそう漂白されたように無垢な良い笑顔でした。

担当医は、なかなおり(中治り?)と言って高齢者に多い、
死期の前に一旦とても良くなる状態かもしれないとのことです。

私の亡実父は末期肺癌ながら普段は飄々としていて、薬のせいかわからないようで苦しいとも言わず、
亡くなる前日、捨てられた子犬のようなうるんだ悲しい目で、黙ってずっと私をみていました。
まさか次の日突然亡くなるとは思わず、言いたいことがあったかもしれないと後悔がありました。

今の病院はとてもよくしてくれますが、古くていかにも老人病院。
介護施設は今とは別の病院の隣接にあり、昨年できたばかりでのびのびとした明るい雰囲気なので、
本人への環境の変化は心配ですが、寿命を考えると早く変わった方がいいかもしれません。


そんな話を息子にしつつ・・・もう義父は大正生まれの93歳ですから、
こちらもやれることをしてあげられればそれで悔いはありません。


つぶ貝と銀杏のハーブバターオーブン焼き 
バジルたっぷりのソースでソフトなフランスパンに合う エスカルゴがきたのかと思った
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私は老眼鏡を忘れてしまった時点で終わりました。

ワインリストも食事のメニューも満足に見えないじゃん。
もっとでかく書いて欲しいよ、注文は息子にまかせた。

で、お酒も入り、ここはちょっと明るいお義父さんのプチ暴露?話を一席、と息子にもちかける私。


「お義父さんまだらボケになってしまって、なんかたまに私のことをね、
その昔贔屓にしていた芸者だかと間違えているみたいなそぶりなんだよね。
そしたらお義母さんが怒りながら教えてくれたんだけど、その相手がまさかの教え子(義父は元校長)で、
笑っちゃいけないんだけど、あのお義父さんがマジですかーと面白すぎたのよ。」

だから夏に急にかわいいエロじじぃになってしまったのか。そういうことかと思いました。

息子「!人に歴史有りだなー。笑 ちょっとそのひとの源氏名が知りたかったかも。」

「やるなって感じでしょ。お義母さん超激怒だったけど、
もう30年以上前のことで時効だし、相手は芸者さんやお店のママとかのいわゆるお仕事じゃない。
普通によくある話だし(教え子はどうかと)。それにしてもうちの男はロリコン体質だよね。」

息子「だなー。(遠い目)」

「それでお義母さんの私への風当たりがやけに強いのがわかってw
私はお義父さんのボケがむしろめちゃ可愛いんだけど。
その色っぽい話をお義父さんに直接聞きたかったくらい。今は昔のいい思い出だと思うけどな。
(でもそれはお義父さんの思い出として聞かないほうがいいけどね。)
悪いけどだいたいお義母さんとパパ(旦那)はイミフなヤキモチがすごいよね。私には理解できないほど。」

息子「あのさー、うちに代々伝わる書があるのよ。(お嫁さんは)知らないと思うけれど。」

「しょ?www(あのうちにある五輪の書の写しだかのレプリカじゃなくて?」

息子「伝わる色々な教えがあるのよ。
勿体ぶった教えの中にさ、そこに相手の浮気を見抜く方法とかがあるのさ。」

「嘘、く、くだらない~w浮気を見抜く秘伝?なにそれ初耳なんですが。」

息子「でしょ、なんでそんなのが家訓の同列に並んでんのかでしょ。(うちの先祖の性格が伺える)」

おかしすぎてちょっとちょっと詳しく教えなさいよその内容!とノリノリで聞きましたが、
跡取りだけに伝わるものなので、それは他言できないそうです。

あらーあははは、それは残念だわ。そんなものがあったことさえ知らなかったですよ。


いや、そんな明るいプチ暴露話なんか野暮をお酒の席でしていました。

息子が大学生の頃は親の立場上そんな浮いた話はできず、こうやって社会人と飲むと楽しいわね。

古~いだけでたいした家でもないのだけれど、跡取り同士で旦那もそのうち息子と色んな暴露話をするのかなw

私はなんでも旦那に相談したり聞いたりするから、うちはけっこう秘密がないと思っていたけど。

そうね、確かに人に歴史ありね。笑 でもさ、それがないのも色気や味気がなくて寂しいものだしね。


フランス産ホロホロ鳥のバスク風煮込み 半熟卵添え
バスクとはフランスとスペインの両方にまたがる国境地域の総称だそう
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STAUBの鍋欲しいな


ホロホロ鳥、息子が注文したメインお料理。

実は私は子供の頃、テレビの料理番組かなにかで、
ホロホロ鳥は飛べない鳥で、ホロホロと鳴くことから名付けられたというのを、
それをホロホロ”泣く”と勘違いし、飛べなくてはらはらと涙を流す鳥の顔が、
絵本のように頭に浮かんで刻まれてしまったんです。

大人になって勘違いだとわかったのですが、どうしてもその印象が強い為に、
以降レストランのメニューでみかけてもなんだか注文できないままでいたんですよ。

家では旦那が食べないでしょうから購入したこともなく。

ホロホロ鳥がはらはらと・・・

まあそれを息子がなにげなく注文してくれたおかげで、あっさり過去の想像が払拭されたわけですw

ありがとね。

肝心のほろほろ鳥のもも肉のお味はですね、鶏より濃厚でジビエのような臭みもなく、地鶏や軍鶏に近いかな。

もっとふっくらしっとりして身剥がれがよく食べやすいですよ。

ただここのお料理は慣れない私たちには味が濃いし、ちょっと野性的な大味。

きっとこれが人気で、確かにワインに合うしっかりした味の、旬も所々取りいれているお料理だと思います。

お店の方にワインを注いでもらうとおいしさ増し。いいですよね。

客層は30歳~のカップルや3,4人の仲間ですかね。

肩肘張らない落着つける内装の店内で、スタッフの方は気さくで気が利いていて素敵です。

久しぶりに息子といい時間を過ごせました。


ワイン覚書 
詳しくないのでテイスト気分で、価格が安目のお酒から順に注文していきました。

◆グラス
私:オルバル・トゥ・ルピオ/白/スペイン 
さわやかでフレッシュ、ここまでフレッシュすぎなのは初めてかも。後に残らない。
これワイン?でしたいい意味で。

息子:ペンテスケーロ ケウラ・カルメネール/赤/チリ 
メニューによると黒系フルーツのスパイス感なんですって。
黒系って何って息子がゆーから巨峰とかブラックーベリー、ブルーベリー?って答えときました。
わりと渋かったらしい。

◆デカンタ
マイク・プレス・ワインズ ピノ・ノアール/赤/オーストラリア 
普通に飲みやすい果実味が漂う良心的な赤ワイン。食事にもスイーツにも合うと思う家庭的な味。
飽きない味だから安かったら家用に買ってみようかな。

ワビサビ ZWナンバー1/赤/オーストリア
すっぱーい。初めてのすっぱさ。作ったまんまなワインと言えばいいのかな。
新鋭な感覚で考え込むような深みはないかも。でも雑さもない。
別の店でもリピートしたいと息子はとても気に入ってました。若い子の味覚に合うのかも。


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