† 箱庭のHEAVEN †

     箱庭の中でひっそり ひとりごと 人形とひとりあそび/ 全ての画像・文の転載加工禁止 

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霜月の消えない虹

2023年 11月30日 12:00 (木)




暫く義実家に滞在しており、義父の一周忌と所要と挨拶回りを終えて東京に戻りました。

東北の気候を考慮して命日より少し早めの法事です。

降雪や強風などの悪天候から、旦那が車を運転しだすと急転換に素晴らしく良いお天気に恵まれる義父の弔い日。

今回は大きな大きな虹がなんと3時間程も青空に架かり続け、虹ってそんなに長い時間姿を現すものなの!?と驚きました。



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虹が二重に架かる時もあり、実際にはそれはそれは神々しくて目を見張る光景。

これまでビルの谷間などからラッキーにも拝めて、ほんの数分で儚く消えてしまうのが虹だと認識していたようなものですから興奮しましたよ。

この必要最低限の安スマホ・・・カメラ機能の良いものに変えようかと思った。マジでどうしよう。
(スマホにそれほど興味がもてず、利用料月額千円で十分足りている生活なので。)



あーやっぱ写ってないですね、失礼しました
ですが瞼の裏にはしっかり焼き付いています
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錦秋にいつまでも消えない虹


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そして午後の陽ざしがまばゆい森の中を、旦那とおしゃべりしながらゆっくりと歩きました。

足元が悪くうっかりすると転びそうなシニアなふたり。

空気がな~んておいしい。



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吸い込まれそうな青空を仰ぐと風に舞った葉が宙をはらはら。水面に落ちてきらきら✨


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一周忌では義父の遺言により、孫にあたる息子が弔辞を送りました。

目を細めて可愛がってくれていましたから、「これはこれは大したもんだ。まんず満足だ。」と、じーちゃんはさぞ喜んでくれたことでしょう。




霜月も今日で終わります。



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◆おいしいお茶をあなたに9◆ †宇治抹茶† /甥の結婚式

2023年 11月18日 07:15 (土)





◆おいしいお茶をあなたに9◆      
†宇治抹茶†



おいしいお茶を淹れてあげたいものだと常々思っています。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



静かな雨に包まれた日です

外は暮秋を通り越し  はや冬の匂い


こんな日は久しぶりにお抹茶を点てましょうか



想いを馳せて茶を点てる



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お菓子は甥の結婚式でもらったリンツのチョコ

お抹茶との組み合わせ
意外とイケますわ




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こちらはミニチュアの茶道具

一式揃ってなかなかに本格的なもの



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ランプシェードには麻紙に描いた墨絵の柘榴


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あの小さく可愛かった甥がすっかり立派になり(体型も)

可憐で芯の強い新奥様と共に歩み始めて・・・



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甥のたーちゃんは、優しくてちょっとお調子者ながらとても面倒見の良い一番年上のお兄さんで、堅実実直誠実ストイッククレバー漢な弟のもーちゃん、そして何をするにもチートでおまけにしてもらっていた年少の温室育ちぽい優男なうちの息子と一緒に、
義実家で冬のかまくらやソリ遊び、夏のオニヤンマ捕り、そして義父の育てたスイカを皆で頬張ったり・・・


そんな昔を思い出しながらいただくお抹茶は格別です


たーちゃん お嫁ちゃん
どうぞ末永くお幸せに



2003眠りルカ 
開眼、フェイスライン削りカスタム
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******************


過日、都会の公園内にある老舗のレストランで甥の挙式と披露宴がありました。

急に寒くなりましたから、今頃はもうすっかり大銀杏が色づき、辺りは金色の絨毯が敷き詰められていることでしょう。


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甥のお相手は600年以上続く旧家のお嬢さん。600年前って鎌倉時代の終わりか室町時代の初め?

夏に相続の関係で我が家の家系図を役所で閲覧しましたが、家系が続いても大抵はせいぜい江戸時代からでは。

それだけ永く家を維持するには様々な苦労と葛藤と協力があったことでしょう。

私利や私見だけでは到底次の未来へ続けることはできませんから頭が下がります。
(家屋が重要文化財になってしまった知人の苦労話とか色々と聞くし)

彼女は甥より9歳も年下なのに、実のある、地に足をつけて生活をしてきたことが伺える賢女。

甥はもうメロメロですわ。💛

近しい方が口々に、オーラと言うのか、雰囲気がとても似ているふたりだと。
前世は家族でしたかみたいな。



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コロナ禍でお式が2年程延びましたが、晴れて、晴れて皆さんからこのように大きな祝福を頂きました。誠にありがたいことです。

若い方の2年は重いですよ、ほんと。

こうして心からの喜びを頂くのは、ふたりの素直で陽気で飾らない人柄だからこそだと思います。


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愛犬チョコちゃんが顔をのぞかせるウエディングケーキに入刀



こちらのレストランウエディングは、お嫁ちゃんの希望であまり派手にならず、こじんまりとゆかしく執り行いたいとのことと、
招待客においしいお料理を食べて喜んでいただきたいと、食いしん坊な甥の考えから決まったようです。

1Fのカジュアルレストランは遥かOL時代から何度かランチをしましたが、3Fの挙式会場は初めてで、フランス料理のフルコース。

めったに味わえない上にとびきりおいしかった。特に真鯛のポアレとサフランソースが。


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名家と聞き少々緊張していましたが、ご両親も妹さん達も気さくで明るく楽しい方々で、
特に利発そうでお綺麗なお母様をうちの旦那が大いに気に入ってしまい、
「お母様というより長女さんにしか見えませんね。横顔なんて皆さんそっくりだなぁ。」とウッハウハ。

はじまっちゃった~、頃合いを見て話を終わらせなきゃと、私と息子は顔を見合わせて苦笑い。


佳境の終盤、新郎新婦には内緒のサプライズで、あちらのお父様がギター、お母様がキーボード、妹さん達がボーカルを。

こちらは父親がパーカッション、母親と次男はふたりの顔がプリントされた団扇で囃し立ての合奏を披露。

たーちゃんは「(あの気真面目な)うちの母親と弟が!?」と目を丸くして驚いていました。

両家の気持ちが温かく、家族仲良しでじーんときました。 ううう目頭が・・・

それにしても若いお嬢さんがいるとなんと華やかなんでしょう。✨✨


そして最後の父親達の挨拶では、娘を嫁がせる悲哀とくやしさ?が、言葉の端々から感じ取られるあちらのお父様の思いに、どうにもこうにも一同笑いを堪えてしまいました。

うちの旦那があのお父様の立場で、「お嬢さんを私に・・・」なんてことになったら、きっと青筋立てて怒り出すでしょうね。
息子で良かった・・・。

「子供が娘だったら俺は日本刀と蠅叩きを持って、娘の後を執事のように付き従って歩くんだ。寄ってくんじゃねーよこのハ〇タレが。」って言ってますもの。


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病弱なお義姉さんもこの日ばかりは元気に過ごすことができ、本当に良いお式でした。

こちらは親戚が少なくて(高齢で他界、入院、施設入居など)弟夫婦の私共もぜひ仲良くして下さいと、お嫁ちゃん側の親族に丁重に挨拶をしてきました。

帰り支度の控室でお母様と少し雑談などを。
「うちのひと昨夜飲んだ店に結婚式で着るレンタルのタキシードを忘れてきて、夜中の2時に取りにいったんですよ、信じられない。」と話しかけられ、
「えー、うちは夜遅くになって慶事用のネクタイが見当たらないって言いだして、お義姉さんに電話して今日はお義兄さんのネクタイを貸してもらったんですよ~。恥ずかしい。」と私。

「どこもそうなんですね。」と笑い合いました。




楽しかった式が終わり、外で家族写真を数枚撮ることに。

久々に息子とツーショ。相変わらず私の荷物持ちをさせられている。
息子「なんでこんなダサい鞄なんだ?w」 それが一番軽いからよ。


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馬子にも衣装でしょうか、どすこい初代ガンダム体型、四捨五入60歳。

黒紋付は勿論レンタルで、お祝いの記念にバチ簪だけリーズナブルなものを新調しました。

普段しないアクセサリー、昔の指輪がギリ入って良かった・・・・セーフ、危なかった、次回はアウトかも。


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パパとツーショを撮り忘れちゃいました。まあいいや。


親子写真だと毎度微妙な旦那との距離感・笑
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では次回またお茶をご一緒に


おいしいお茶をあなたにシリーズ


8†雨のプラネタリウム・DREAMING NIGHT†
◆星の動きを計るアストロラーベおやすみなさい貴女も
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7†華蜜恋・カミツレティー†
◆ドレスの裾を気にして待っているのに
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6†シナモン・ヴァニラティー†
◆シナモン色の夜更けの後にはヴァニラ色の夜明け
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5†スパイス・チャイ
◆いかれたティーカップに不条理な魔法の粉を
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4†ロシアンティー
◆今夜は熱い紅茶のおかわりを
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3†イングリッシュブレックファストティー
◆そこに会話がなくても
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2†香りの庭
◆人形と人間の境界でお茶を
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1†アールグレイブルーバード
◆愛は私の隣にいたのに
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紅茶の日 琥珀色の時間とティー・サロン

2023年 11月03日 10:55 (金)





11月、カレンダーをめくるのも今月が最後。

朝晩に比べ日中のこの暑さ、11月に連続夏日って・・・

横断歩道での信号待ちは、少しの間でも近くの木陰に避難してしまう。


それでも夕方になると、自分の影がだんだんと伸びてきたことに気づきます。


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部屋に差し込む陽ざしが角度を落とし、辺りが琥珀、紅茶色に。



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一歩ずつ晩秋へ近づいています。



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11月1日は紅茶の日でした。 由来(紅茶の日に アフタヌーンティー・ルーム)

古来よりの季節の行事以外で覚えているのは紅茶の日くらいかな?

毎日のように何かしらありますものね、「今日は何の日」って。



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秋が深まったら飲みたい紅茶を、外苑の紅茶専門店で少しですが求めてきました。



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そして近所のティー・サロンでは、3種の紅茶の飲み比べをしてみました。

知識豊富なモルドバ出身の美人オーナー(うちの旦那が、「背中にゼンマイがついているとしか思えない。」と言うくらいにまるでオルゴールのオートマタみたい)に相談すると、沢山ある茶葉からセレクトしてくれます。



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左から
ダージリン/ファストフラッシュ(春摘み)
ニルギリ/ウィンターフラッシュ(冬摘み)
アッサム/ファストフラッシュ(春摘み)

アルミシャーレに入った茶葉の香りや色を紅茶と一緒に比べられます。


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私はアッサムのファストフラッシュが良かった。ニルギリはやはり食事の時がいいな。


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この日の手作りケーキはアップルパイ。

甘すぎずリンゴの酸味とパイの風味が豊かな秋冬の味。

アップルパイにはダージリンと聞きますが、このアッサムの方がこちらのパイに合いました。



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ハロッズ×メリーソート・チーキー2001年ver.と幸せかたつむり(ハチワレ)。

オーナーはテディベアがお好きで、英国のハロッズまでイヤー・ベアーを買いに行くとか。

私もいつか行ってみたいな、なんて夢を持ちつつ、目前の老後生活資金をまずは確保をしなきゃね。



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自宅ではできない品揃えとアドバイスを提供してくれるお店が近くにあるのはありがたい。

常時人手不足だそうで週末にしかオープンしていませんが、スタッフをセレクトしているようです。

時間の流れが独特なので、紅茶とモルドバワインをゆっくりと楽しみながら過ごしたい客層向けではありますね。


次回はアッサムのセカンドフラッシュ(秋摘み)をいただこうと思います。